Zero-Alpha/永澤 護のブログ

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昭和村




*「普遍化された優生主義仮説」・質問票サンプル      2005.2.14,3.02.

【質問票】Type.1
下記のそれぞれの<a>欄の発話文を読んで、最初に頭に浮かんだ言葉を<b>欄に記述して下さい。記入の際には、他の人と相談せずに自分だけで記入して下さい。どのように書けば正解ということはありません。また、制限時間はありません。訂正は、なるべく2本線で行って下さい。

<記入例>
1.<a:これからは銀行や郵貯のカードが「ICカード」になるそうだ。どういうことかと言うと、個人一人ひとり違う指や手のひらの静脈のパターンをこのカードに記録して、本人かどうかを認証することになる。だから、自分以外の誰かが勝手にお金を引き出したりしようとしてもできなくなるというのが国や企業が言うセールス・ポイントだ。そうすると、お金の出し入れは、これまでよりも安全になるのだろうか?>

<b>:確かに、簡単に誰かに暗証番号を盗み取られたり、自分が知らないうちに勝手に預
金を引き出されたりするといった、最近ニュースなどでよく耳にすることはこれまでよりも少なくなるかも知れない。そういったことには不安がある。でも、実際しばらくたってみないと、本当に効果があるかどうかは分からないと思う。また、自分の静脈のパターンが銀行や国に登録され、ずっと記録され続けるというのも、何かプライバシーを冒されているようで、また、つねに監視されているようで、あまり気持ちのよいものではない。登録や登録解除の自由はあるとは思うが。もしすべての金融機関で誰もが登録しなければならなくなったら嫌だが、そうなったら、結局は登録することになると思う。

1.<a:これからは、自分の子どもが生まれてくる前に、その子どもの遺伝子を変えることができるようになるかもしれない。どういうことかと言うと、もしこれまでのように何もせずにそのまま生まれてきたとしたら、成長するにつれて難病などになってしまうことがあらかじめ分かっているような子どもでも、これからはそうはならないようにすることができるということだ>
<b>:

2.<aさっき言ったことをさらに進めて言うとこうなると思う。これからは、子どもが生まれてくる前に遺伝子を変えて、何もせずにそのまま生まれてきたときよりももっと健康だったり、背が高かったりする子どもを産むことも技術的にはできるようになるということだ。本当にそうなるかどうかは分からないが。すると、カップルの希望に応じた子どもを作るといったSFのような話も夢ではなくなるかもしれない>
<b>:

3.<a:もっと身近な、もうすでに始まりつつある話もある。個人個人で違う遺伝子を検査したり診断したりすることによって、これから生まれてくる自分の子どもに、さっき言ったような何か深刻な問題が見つかったとしても、産みたいと思ったこどもだけを産むことができるようになるということだ。遺伝的な問題は、ある特定のガンになりやすいとか、アルコール依存症になりやすいとか、さらには攻撃的な性格になりやすいとか色々なことが考えられるようだ。ともかく、治療方法のない難病などの場合、それが個人やカップルの選択によるのなら、受精卵を廃棄したりして出産をあきらめてもやむを得ないと思う>
<b>:



【質問票】Type.2
1.<a:子どもが生まれてくる前に遺伝子を変えて、今まで治らなかった病気にならないようにすることができるかもしれない>
<b>:

2.<a:子どもが生まれてくる前に遺伝子を変えて、もっと健康な(頭のよい・運動が得意な・背の高い・協調性のある)子どもを産むことができるようになるかもしれない>
<b>:

3.<a:検査や診断の結果、これから生まれてくる自分の子どもに何か深刻な(致命的な)問題が見つかったとしても、これからは自分が産みたいと思ったこどもだけを産むことができるようになるだろう>
<b>:

4.<a:重篤な障害の遺伝的素因をあらかじめ取り除くことができない場合、それが個人やカップルの自由な選択にもとづくのなら、そうした受精卵を廃棄して出産をあきらめてもやむを得ないと思う>
<b>:

5. <a:遺伝子データベースができれば、オーダーメイドで個々人にフィットした治療や予防ができるようになり、私たちの生活の質が向上することになる>
<b>:



【質問票】Type.3:最もハードなタイプ
下記のそれぞれのa欄の発話文を読んで、最初に頭に浮かんだ言葉をb欄に記述して、会話文<a>-<b>を完成させて下さい。

1.<a:子どもが生まれてくる前に遺伝子を治療して、今まで治らなかった病気をあらかじめ治すことができるかもしれない>
<b:>(以下は、発話文のみ記載する)

2.<子どもが生まれてくる前に遺伝子を変えて、今まで治らなかった病気にならないようにすることができるかもしれない>

3.<子どもが生まれてくる前に遺伝子を変えて、もっと健康な子どもを産むことができるようになるかもしれない>

4.<検査や診断の結果、これから生まれてくる自分の子どもに何か深刻な(致命的な)問題が見つかったとしても、これからは子どもが生まれてくる前に遺伝子を治療して、今まで治らなかった重い病気や障害をあらかじめ治すことができるかもしれない>

5.<子どもが生まれてくる前に遺伝子を変えて、もっと頭のよい(運動が得意な・背の高い・協調性のある)子どもを産むことができるようになるかもしれない>

6.<検査や診断の結果、これから生まれてくる自分の子どもに何か深刻な(致命的な)問題が見つかったとしても、これからは自分が産みたいと思ったこどもだけを産むことができるようになるだろう>

7.<遺伝子検査や診断にはかなりお金がかかるが、個人やカップルが望むのなら、どうしても受けたい人のために国は保険の適用をするなどしてできるだけチャンスを広げたほうがいい>

8.<検査や診断の結果、これから生まれてくる自分の子どもが例外的なほど攻撃的な性格になることが分かったら、産まないことにしたい>

9.<検査や診断の結果、これから生まれてくる自分の子どもが例外的に攻撃的な性格になることが分かったら、あらかじめできる限りの、その子をよりよくするための治療や処置をしてほしい>

10.<もしそれが普通のことになるとしたら、知的能力の増強剤を子育てで使ってみたい>

11.<もしそれが普通のことになるとしたら、知的能力の増強剤を使ってみたい>

12.<もしそれが可能になるのなら、重篤な障害の遺伝的素因をあらかじめ取り除いた方がよい>

13.<重篤な障害の遺伝的素因をあらかじめ取り除くことができない場合、それが個人やカップルの自由な選択にもとづくのなら、そうした受精卵を廃棄して出産をあきらめてもやむを得ないと思う>

14.<難病や癌、糖尿病などの生活習慣病を克服するためには、できるだけ多くの個人の遺伝子データが必要だ。将来的には全国民、全人類の遺伝子データベースが必要になるだろう>

15. <遺伝子データベースができれば、どんな個人も、将来どんな病気にどれくらいの確率で罹るのかが分かるようになる>

16. <遺伝子データベースができれば、オーダーメイドで個々人にフィットした治療や予防ができるようになり、私たちの生活の質が向上することになる>

17.<これから子どもを産む予定なので、私と配偶者のDNA検査をしてもらうつもりだ>

18.<これから私が結婚するパートナーのDNA情報が知りたい>

19.<これから私が結婚するパートナーのDNA情報を、もしパートナーが認めるのなら、A社から得る予定である>

20.<Sさんは、I保険会社が保有するSさんの遺伝子情報の審査結果により、生命保険の契約を拒否されたようだ>


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